ブルックナー: 交響曲第7番

パウル・クレツキ / バイエルン放送交響楽団
EAN: 198999088830
アントン・ブルックナー (1824–1896) | ||
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交響曲第7番ホ長調 WAB 107 (1881–1883) | ||
rev. 1885, ed. Leopold Nowak 1954 | ||
19:53 | I. Allegro moderato | |
22:48 | II. Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam | |
9:02 | III. Scherzo. Sehr schnell | |
12:01 | IV. Finale. Bewegt, doch nicht schnell | |
TT: 63:45 |
ノミネート
レビュー
2025年2月26日
ピエール・ジャン・トリボ:「このエディションを手がけた Janus Classics の真摯な姿勢を称賛したい。最も要求水準の高いレーベルのひとつとして、バイエルン放送のアーカイブからの音源に対する模範的な取り組みと、非常に充実した魅力的なブックレットが印象的です!もっと聴きたくなります!」続きを読む
2025年3月3日
山崎 浩太郎:「音楽性の高さを感じる良質なマスタリングで、このような演奏を世に出してくれたことは、まことにありがたい……マーラー指揮者として名高いクレツキだが、ブルックナーについてはこの交響曲第7番(ノーヴァク版)が唯一の録音となるという。その意味でも、39日後の3月5日に急逝する名匠の、貴重なドキュメントである。」続きを読む
2025年3月11日
フィリップ・ロゼ:「このリリースにおける最大の成果の一つは、32ビット・スペクトラル・リマスタリングです。これは単なるノイズ除去にとどまらず、周波数層を分離・強調することで、1973年のこの演奏に新たな時代の息吹を与えるようなダイナミックなコントラストと楽器の分離感を見事に蘇らせています。金管には鈍く光る輝きがあり、弦楽器はその温かみを保ち、木管はクリスタルのように透明感のある音色で輝きます。これは単なる歴史的記録ではなく、聴衆をヘルクレスザールの中心へと誘う、完全に没入型のリスニング体験なのです。」続きを読む
2025年3月13日
ラルフ・ムーア:「クレツキの交響曲の演奏にはより大きな落ち着きが感じられますが、それは彼の解釈に情熱が欠けているという意味ではありません。第1楽章の10分29秒で炸裂する激しい爆発と、それに続く緊張感の持続、そしてブルックナーが穏やかな第1主題を不安に満ちた荒れ狂う渦へと変容させていく過程を聴けば、クレツキがこの楽章の感情の振れ幅を完全に把握していることがよくわかります。」続きを読む